4人に1人が発症する「コロナ抜け毛」とは?抜け毛が起こってしまう原因と対策について解説します
「コロナにかかると薄毛になる?」
「コロナ抜け毛になってしまったら改善できるの?」
一時期、「コロナ抜け毛」という、コロナ感染の後遺症に関するワードがトレンドになり世間を騒がせましたね。
新型コロナウイルスの出現から3年半以上が経った今。
感染者数は落ち着きましたが、後遺症に悩まされている方はまだ多くいらっしゃいます。
この記事では、コロナ抜け毛と呼ばれる、コロナ感染の後遺症について解説します。
また、抜け毛の原因や対策についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
1.コロナ抜け毛とは?
「コロナ抜け毛」とは、新型コロナウイルスに感染による後遺症や、コロナ禍の環境の変化によるストレスからくる抜け毛とされています。
また、最近ではコロナのワクチン摂取による「ワクチン抜け毛」の悩みも増加しています。
ワクチンを打つ回数が増えるにつれ、体内で新型コロナウイルスに対する免疫を作ろうとする働きが起こります。
その過程で様々な副作用が現れることがあり、抜け毛の症状も見られているようです。
感染症予防接種ナビによると、新型コロナに罹患した方の4分の1の方に抜け毛の症状がみられ、女性の訴えが多いようです。
症状の持続期間は長く、半年程度から徐々に改善がみられるとのこと。
(2021年に広島県で実施したアンケート調査)
参考:感染症予防接種ナビ
2.コロナ抜け毛の症状は?
ここでは、コロナ感染の後遺症が原因の抜け毛について解説していきます。
どんな症状が現れる?
コロナ抜け毛の症状は、全体的な毛髪の抜け毛から、一部分の抜け毛、円形脱毛症まで幅広いことがわかっています。
症状の重さは個人差があり、コロナ感染の重症度とは必ずしも関係性がないと考えられています。
特にコロナ感染の症状が軽度であった方は、数ヶ月後に抜け毛が起こっても原因がコロナ感染であったと気づかないこともあるでしょう。
感染後いつから症状が現れる?
コロナ抜け毛の症状は、感染後3ヶ月〜7ヶ月後に現れることが多いようです。
どれくらいの期間で改善する?
通常であれば、何もしなくても半年くらいの目安で症状が改善してきます。
ただし、個人差はあるため中には1年以上改善に時間がかかっているという方もいるようです。
半年〜1年経っても改善が見られないという方は、専門医に相談することをおすすめします。
3.コロナ抜け毛の原因とは
コロナ抜け毛の原因は、コロナ感染によるものと、感染とは関係ないコロナ禍の環境変化による影響、2つに分けられます。
①新型コロナウイルスの感染症の後遺症
コロナ感染の症状は、発熱や咳、味覚・嗅覚障害などが知られています。
一部の方は、何ヶ月も症状が続いたり、新しい症状が出てきてしまうことがあります。
その中でもコロナに感染した1/4程度の方が、抜け毛の症状に悩まされているのです。
明確な原因は明らかになっていませんが、コロナに感染することにより体内に侵入したウイルスが身体になんらかの異常をきたしているものとされています。
②コロナ禍による生活環境の変化
コロナ禍の自粛期間でテレワークが推進され、外出する機会が減ったという方は多いのではないでしょうか。
特に、今までオフィスに出社して通勤していた方は一日の歩く量が減り、それだけで運動不足になります。
スーパーに行くことを控えてネットで購入するようにしたり、生活必需品を通販で買うようになった方も、運動不足になっていることが考えられます。
運動不足になると、筋力が低下し身体の代謝が落ちるため血行不良につながります。
髪の毛は血流から栄養が送られ成長しているため、血行不良になると髪の毛に栄養が届きづらくなり、抜け毛につながってしまうのです。
また、家の中にいる時間が長いと、食生活に乱れが生じてしまうこともあります。
なんとなくダラダラして、インスタント食品や冷凍食品で済ませてしまうということもあるでしょう。
そういう状況の中で慢性的な栄養不足に陥り、髪の毛が痩せ細ってしまう、抜け毛が増えてしまうということもあります。
③ストレス
コロナ禍において生活様式がガラッと変わり、様々な変化に対してストレスを感じられている方も多いでしょう。
夏でもマスクを着用しなければならなかったり、身近で感染者が出ると不安になりますよね。
ストレスを抱えると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経の乱れにつながります。
自律神経の乱れは、睡眠の質低下、血管の収縮などに影響を与え、髪の毛の成長を阻害してしまいます。
また、ストレスを感じると「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾール濃度が高い人、つまりストレスをたくさん抱えているほど頭皮が硬いということがわかっています。
頭皮が硬いと血液の流れも悪くなり、育つ髪の毛も細くなってしまいます。
ストレス指標の高い群ほど、後頭部の毛経が細いこと、毛穴あたりの毛髪本数が少ないこと、頭皮の状態が硬いことが明らかになりました。
4.コロナ抜け毛の対策の仕方
ここでは、コロナ禍による環境変化の影響からくる抜け毛対策について解説します。
コロナ感染の後遺症からくる抜け毛に関しては、まだ原因も明確がわかっていないので、対策のしようがないのが現実です。
①バランスのいい食事を心がける
魚、野菜、果物を中心に栄養バランスの取れた食事を意識しましょう。
ジャンクフードや、インスタント食品が中心の食事は良くないですが、髪にいいと言われている食材ばかりを食べるのはおすすめしません。
人それぞれ足りていない栄養素というのはバラバラなのて、5大栄養素をバランスよく摂るのが髪の毛にも一番いい影響を与えるのです。
- 「炭水化物」肉、魚、たまご、納豆
- 「たんぱく質」お米、パン、うどん、いも類
- 「脂質」オリーブオイル、バター、ベーコン
- 「ビタミン」キャベツ、にんじん、りんご
- 「ミネラル」牛乳、海藻類、きのこ類
②睡眠の質を高める
コロナ抜け毛を防ぐためには、睡眠時間をたっぷり取るだけではなく、睡眠の質を高めることも重要です。
睡眠中には髪の毛の成長に関わる成長ホルモンが分泌されますが、このホルモンは入眠から2〜3時間のあいだで最も多く分泌されます。
そのため、何時に寝るかということはそこまで重要ではなく、就寝する前にしっかりと睡眠の質を高める準備をすることが大切なのです。
しっかりと入眠の準備ができ、万全の状態で布団に入ることで、良質な睡眠が取れます。
現代のビジネスパーソンは、睡眠に悩まれている方も多いので、睡眠の質を高める方法については、ぜひ下記の記事を参考にしてください。
(関連記事)薄毛改善のための睡眠習慣について|育毛に大切なのは睡眠の時間よりも質だった!
③運動の習慣をつける
運動には、血行促進、ストレス解消、2つの嬉しい効果があります。
20分程度の軽いウォーキングや、公園の散歩でも、ちゃんと血流は全身に巡るようになります。
血流が全身に巡るようになると、頭皮にも栄養が届きやすくなり、髪の毛が健康的に育つようになります。
また、運動にはストレスを緩和させる効果があることがわかっています。
「ストレスが溜まったら、運動で汗をかいて発散している!」という方も多いでしょう。
厚生労働省によると、運動には、ネガティブな気分を発散させたり、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があるそうです。
とくに効果的なのは、体の中に空気をたくさん取り入れながら行う有酸素運動で、軽いランニングやサイクリング、ダンスなどです。
必ずしもジムに通ったり、ハードなトレーニングをする必要はないので、まずは毎日継続するというところから始めてみましょう。
5.コロナ抜け毛の治療について
コロナ抜け毛の症状が見られた場合は、まず専門医を受診して抜け毛がどのタイプであるかを判断し、そのタイプに合わせた対処をする必要があります。
抜け毛のタイプとしては下記の2つです。
- 一般的な抜け毛(AGA、FAGA)の症状
- 円形脱毛症の症状
AGA(FAGA)の場合は、ミノキシジルやフィナステリドなど薬を用いて、抜け毛を抑えて髪の毛を発毛させる治療を行っていきます。
最近では、副作用が少なく身体に負担をかけない治療も確立されており、ヒト幹細胞を用いた再生発毛も人気です。
リアス銀座クリニックでは、安全性の高い次世代の薄毛治療を行っているので「薬は飲みたくない」という方にはおすすめです。
円形脱毛症の場合は、自己免疫疾患の可能性があるので、免疫機能を抑えるステロイド治療が主となってきます。
確実に結果を出したいという方は、髪の毛を植え付ける「植毛」という手段もあるでしょう。
もし症状が軽いという場合は、まず生活習慣の見直しやサプリメントを活用してみるのも一つの手です。
女性の薄毛治療では、「パントガール」という髪の毛に必要な栄養素を含んだ内服薬による治療があります。
薬の中では副作用が少なく身体への負担も小さいので、リスクなく薄毛治療を始めたいという方にはおすすめです。
6.まとめ
新型コロナウイルスの症状はさまざまありますが、その中でも抜け毛の症状は1/4とかなり高い確率で発症します。
現時点では、原因も明らかでなく特別な治療方法もありませんが、現代の医療技術で十分に改善は見込めるでしょう。
薄毛の進行は早いので、症状が出れば手遅れになる前に専門医に相談してみるといいでしょう。
20歳から薄毛に悩むアラサー。
9年間、薄毛治療に取り組みフサフサに。
実体験をもとに育毛・発毛に役立つ情報を発信中。
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